政治風刺の笑いはなぜ日本で根付かない?

昨今テレビメディアの衰退が叫ばれ、中でもバラエティ番組の視聴率低迷は著しく、かつて「テレビの華」だったコント番組などがゴールデン帯でレギュラー放送が無くなってしまう時代となりました。
そんな中、評論家や文化人などから「日本のお笑いは政治風刺が無い」という意見が大きく取り上げられた事がきっかけで、現在のお笑い番組に否定的な視聴者層や、TVで活動するお笑い芸人の一部などからも「政治風刺の笑いをするべきだ」という意見が出てきています。

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実は日本にも政治風刺はあった

しかしここで少し気になったのが30年以上に渡って政治風刺コントをしているお笑い集団「ザ・ニュースペーパー」の名前がほとんど出て来ないのは何故なのか?という事です。
ザ・ニュースペーパーはライブなどでTVではタブーとなっている宗教、差別問題、憲法などのセンシティブなネタを扱っています。
しかし、1990年にフジテレビで日曜12時に放送されていた「上岡龍太郎のもうダマされないぞ!」などでは、その週に起こった政治ニュースや芸能、スポーツなどを皮肉にしたコントを生で披露していた事もあります。ですからTV対応が出来るネタも多く存在しますし、放送対応が難しければCSやネットTV、はたまたYouTubeなどの動画サイトで幅広い層に風刺コントを披露する場は今や沢山あります。
しかし、世間的に大きな反響の声は今の所、あまり聞こえて来ません。
そう考えると意外と現在のお笑いやバラエティ番組を批判している視聴者層は、それほど政治風刺のバラエティを求めているわけでは無いんじゃないか?という気さえします。
あるいは多くの世間が求めている政治風刺とズレがあるのかもしれないとも思います。

過去政治風刺が求められたことも

しかしこの「政治風刺の笑いがあまり根付かない」事に関しては、昔から語られて来ました。
例えばツービートの毒舌漫才を書籍化した「わっ!毒ガスだ!」が大ベストセラーになった80年代、一部のマスメディアがこの本に関して「ブラックユーモアならばもっと政治風刺をすべきだ」という批評が度々ありました。これに関して当時ビートたけしさんは「政治風刺と言っても現実の政治家を観てる方が面白い。田中角栄のように元々オリジナルが面白いものをギャグでそれ以上にすることは出来ない」「サスペンスより現実の事件が遥かに創作を超えている」という趣旨の発言をしていた事を思い出します。
そしてたけしさんが言っていた当時の状況よりも現在の政治情勢や事件は更に過激化している事は誰の目にも明らかです。

なぜ政治風刺は根付かないのか

この事に関連して気になる事があります。アメリカのコメディアンがトランプ大統領に対して放つ皮肉を込めたジョークは面白いとは思うのですが、アメリカのトップにも関わらず、あれだけの不謹慎な発言をして連日メディアから批判の的になったり、元々持っている強烈なキャラクター性を持っているトランプ大統領にアメリカのコメディアン負けてませんか?
良い悪いは別にして所謂「(お笑い的に)おいしい」のは圧倒的にトランプの方だと思うんですよねえ。

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