豊洲市場のゼネコンや設計担当はどこ?盛り土と土壌汚染問題を初心者でもわかりやすく!

築地から豊洲に中央卸売市場を移転するための工事を進めていましたが、「盛り土」「土壌汚染問題」で移転に暗雲が立ち込めています。

本来であればやらなければいけない工程をすっぽかし、さらに「すでに施工した」と偽っていたことが発覚し、問題が大きくなりました。

そこで今回は、豊洲市場のゼネコン・設計担当や、盛り土・土壌汚染問題について分かりやすく解説していきます。

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豊洲市場のゼネコンや設計担当はどこの会社?

まず、施設の設計では東京タワーや東京ドームなどの設計を担当した日建設計が行っています。

実績十分、ということで選ばれたのでしょうか。

日建設計は豊洲市場の主要3施設(水産仲卸売場棟、水産卸売場棟、青果棟)の設計を担当しました。

それぞれ3施設のゼネコンは、

水産仲卸売場棟

  • 清水建設
  • 大林組
  • 戸田建設
  • 鴻池組
  • 東急建設
  • 錢高組
  • 東洋建設

水産卸売場棟

  • 大成建設
  • 竹中工務店
  • 熊谷組
  • 大日本土木
  • 名工建設
  • 株木建設
  • 長田組土木

青果棟

  • 鹿島建設
  • 西松建設
  • 東急建設
  • TSUCHIYA
  • 岩田地崎建設
  • 京急建設
  • 新日本工業

となっています。

どれもジョイントベンチャー(JV)として工事を行っていたようですね。

ジョイントベンチャー:複数の異なる企業等が共同で事業を行う組織。JV。

一見、何も問題はないように見えますが、主要3施設(水産仲卸売場棟、水産卸売場棟、青果棟)の建設工事の再入札の平均落札率が99.9%だったということで、なにか示し合わせがあったのでは、と噂されています。

再入札の平均落札率が99.9%の何が問題?

この問題としては、競争相手がいないことによる工事予算をギリギリまで使うことが挙げられます。

この説明の前に、まず「平均落札率」について説明します。

「平均落札率」というのは、予算のどれくらいの割合で施工の権利が落札されたかの数字となります。

この数字は高ければ高いほど施工会社にとって利益が大きくなります。反対に、低ければ低いほど、施工会社の利益は減り、依頼側は予算を取っておける、ということですね。

つまりこの99.9%は異常ともいえる落札率で、競争相手がひとりもいない独壇場だったといえるわけです。

施工会社にとって、利益が高ければ高いほどやる気は出るでしょうが、ライバルがいなかったことによる意識の低下、というのも危惧されているようですね。

つまり「再入札の平均落札率が99.9%」の問題としては、あらかじめ談合が行われ、この額で仕事をする、という決め事があった可能性がある、というものです。

この疑惑を大きくする要因に、「再入札」があります。

なぜ「入札の平均落札率」でなく再入札の平均落札率」なのかというと、

始めの入札の時は誰も手を挙げなかったということがあります。

入札で誰も手を挙げなかったから予算を増やして再入札を募集したところ、それぞれの施設の施工に1団体ごとが入札…。

こういった経緯だったため、談合を疑われているというわけです。

盛り土と土壌汚染問題を初心者でもわかりやすく解説!

では次に、盛り土と土壌汚染問題を解説していきます。

現在ニュースでは「盛り土」が行われなかったことが問題とされていると報道されていますよね。

その理由に、新しい中央卸売市場「豊洲市場」の土壌が汚染されていることがあります。

「豊洲市場」の土壌汚染って?

「豊洲市場」の土壌汚染問題とは、豊洲市場が移転先の場所が元々東京ガスの施設だったため、有害物質

  • ヒ素
  • 六価クロム
  • シアン
  • 水銀ベンゼン

の6種類が国の環境基準を大きく超えており、なかでもベンゼンと呼ばれる発がん性物質は国の基準の43000倍もが地中に埋まっている事が問題視されているんです。

そのために、工事の過程として「盛り土」によって汚染物質を埋めることが安全面のために必要だったんですね。

しかし、その盛り土を行う過程で、とてもずさんな施工が明らかになりました。

盛り土問題を解説

土壌汚染による健康被害を防ぐために盛り土を行わなければならないのですが、ニュースでも報じられたとおり、盛り土を行ったという嘘の報告をして、実際には何もしていないことが明らかになりましたね。

盛り土を行わないということは、汚染物質の影響を人間や豊洲市場で扱う食品類が受ける可能性があるため、安全面でとても危険なことです。

この問題は、ただ盛り土を怠ったうえに虚偽の申告をしたというだけでなく、その盛り土を行うための予算の100億円超がどこかに消えた、ということが問題になっています。

施工会社の談合疑惑、消えた盛り土費用の100億円…黒い疑惑は濃くなる一方ですね。

政治の話は、どれも黒い噂の絶えないものですが、今回の1件はどうなるのでしょうか…。

まとめ

今回は、豊洲市場のゼネコンや設計担当、盛り土と土壌汚染問題について解説しました。

問題をまとめると、

  • 施工の再入札率99.9%
  • 豊洲市場には悪影響のある汚染物質
  • 汚染を防ぐため盛り土を行わなければならない
  • 盛り土は行われず、消えた盛り土費用

ということから、談合やずさんな管理、環境問題が今回の豊洲市場の移転にかかわる問題です。

東京オリンピックの準備などもありますから、観光地としてぴったりな市場が無事、安全に開設できるといいのですが…。

豊洲市場の土壌汚染問題をわかりやすく!小池氏は都庁全職員を粛正となぜ発言したの?

2016.09.11

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