プロゴルファーの石川遼選手が8か月ぶりのツアー優勝を果たしました。
8か月という長い期間が開いてしまったのは「腰椎椎間板症」による腰痛によってベストパフォーマンスを発揮できないためでしたが、「腰椎椎間板症」というのは一体どんな症状なのでしょうか。
症状の原因と、それを克服したケアやトレーニング法などを紹介しますね。
腰椎椎間板症ってなに?
腰椎椎間板症というのは、簡単に言うとヘルニアの1歩手前のもので、
背中には「椎骨」と重なるように柔らかいクッションとしての「椎間板」があるのですが、「椎間板」の老化により衝撃がダイレクトに伝わるようにある症状です。
引用:http://health-to-you.jp/lowbackpain/heruniamikiwame70006/
図はヘルニアのものですが、椎間板が正常な形でなくなることから発症します。
症状は?
腰椎椎間板症の症状は、
- 前屈動作で痛みが増す。この時、まれに脚に症状が広がる人もみられます
- 後屈動作では痛みはいくぶん緩和され、腰の狭いエリアのみの痛みである
- 痛みの性質は鈍い痛みである
- 立っているよりも座位の方がつらい
- 同一姿勢を続けるのが困難である
引用:http://harikyu-ichigo.com/discopathy.html
と、まさに“ゴルファー泣かせ”の症状です。
特に、前屈動作・同一姿勢はゴルフの基礎ですから、基礎動作を行うことすらつらい腰椎椎間板症がいかに石川遼選手を苦しめていたかが分かりますね。
原因は?
腰椎椎間板症が起こる原因としては、圧縮、引っ張り、ひねり、水平移動などの複数の運動によって椎間板に負荷がかかることで発症します。
ゴルフのスイングは引っ張り・ひねりなど複数の運動がかかわるので、日々の練習によって発症したと考えられます。
また、発症には遺伝的要素も含まれているため、石川遼選手の親や祖父母も腰椎椎間板症を発症していたのかもしれませんね。
症状改善のトレーニングやケアは?
腰椎椎間板症の症状改善の手段はいくつかあり、
- 鎮痛剤やコルセットなどで痛みを和らげる
- 痛んだ椎間板を取り除き、移植する手術
- 背骨周りの筋肉をトレーニングして支える
というものがあります。
石川遼選手は手術したという情報はなかったため、地道なトレーニングで症状をケアしていったと思われます。
というのも、石川遼選手はまだ24歳と、ゴルファーとしての将来が長いので、手術するよりもこれからを戦い抜くために耐えられる体づくりを選んだのでしょう。
どんなトレーニング?
背骨周りの筋肉のトレーニングにはいったいどんなものがあるかというと、
ダイアゴナル
引用:https://smartlog.jp/55970/3
インナーマッスルのトレーニングで見かけたことがあるかもしれません。
これによって、背骨を伝ってまっすぐ位置している筋肉「多裂筋」をトレーニングします。
多裂筋とは、主に姿勢を維持するための筋肉で、これが発達していると背骨にかかる負担が少なくなります。
ウォーキングランジ
引用:http://40workout.com/2013/04/walking-lunge/
これほどの重りは必要ないかもしれませんが、背筋を伸ばしたまま体勢を沈める運動です。
これでは腰椎を斜めから支える「大腰筋」をトレーニングします。
大腰筋とは腰の動きをサポートするので、発達していると「多裂筋」同様に背骨への負担が少なくなります。
まとめ
腰椎椎間板症に悩まされていた石川遼選手が、症状を克服したのは「多裂筋」と「大腰筋」のトレーニングだと考えられます。
ここを鍛えることによって、背骨にかかる負担を軽減し、ダメージをケアしたんですね。
苦しいけがの時期から脱出し、ツアー優勝を果たした石川遼選手のさらなる活躍に期待ですね。
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