24時間テレビ出演の澤野咲菜さんが必要とされた骨髄移植手術。
テレビやCMで骨髄移植手術という言葉は聞いたことがありますが、実際のところ、どういった手術をするのでしょうか。また、骨髄移植手術の費用はいったいどれほどかかるのでしょうか。
そのあたりをまとめてみました。
骨髄移植手術ってどうやるの?まず骨髄って何?
骨髄はラーメンスープのダシ?
骨髄とは、骨の中に存在する組織で、このなかで血液が作られ、血管を通じて体全体に血液が送られます。
ケンタッキーフライドチキンの骨付き肉を食べた時などで見かけることがあるかもしれませんが、骨のなかって赤黒いですよね。あれが骨髄です。
ラーメンスープの「ダシ」も骨髄由来のものとされています。
食品として見かける時は固まっているのが普通ですが、私たちの体の中にある骨髄はとても柔らかい組織で、注射のような方法で採取できます。
骨髄移植手術の方法

骨髄移植手術の方法は、先ほど説明した骨髄を注射器のような器具で抽出し、患者の体内の骨髄と入れ替えるのが骨髄移植手術です。
どういう意図でこの移植をするのかというと、骨髄移植手術が必要な患者の体内では正常な血液が作られていない(もしくは、そもそも血液が作られない)ので、
それを改善するために骨髄を入れ替えて、正常な働きに戻す、というのが骨髄移植手術の意図です。
だれでも移植できるの?
骨髄にも血液型のようなものがあり、(HLA型といいます)これが一致していれば移植することができます。しかしこのHLA型は、非血縁者の場合だと数百~数万人に1人の割合でしか一致しません。
ですので、たくさんのドナー登録が必要とされているんですね。
骨髄移植手術をすると血液型が変わる?
説明したとおり、HLA型が一致していれば骨髄移植は可能です。ですので、血液型が違っていたとしても移植手術はできるんですね。
ただ、骨髄は血液を作る機能があるので、骨髄を提供した方がA型だった場合、作られる血液もA型のものなので移植先の血液型もA型になります。
このことに問題はなく、よく言われる血液型占いで〇型はどんな性格などありますが、性格が変わったということはないようです。
骨髄提供者の特性も引き継がれる
調べてみたところ、ドナーから引き継ぐのは血液型だけではないようです。
骨髄提供者がキウイアレルギーだったのですが、移植された患者もキウイアレルギーになってしまったケースが報告されました。
反対に、ナッツアレルギーを持つ患者に、ナッツアレルギーを持たない提供者の骨髄を移植したところ、患者のナッツアレルギーが解消された、という報告も上がっているようです。
ドナーが増えていけば、花粉などのアレルギーに悩まされることもなくなっていくのでしょうか。
骨髄移植手術っていくらかかるの?
骨髄移植手術は一体いくらくらいかかるのでしょうか。
ドナー候補者4人の確認検査を実施し、移植を行った場合ですと、
- 患者HLA確認検査料 43200円
- 一般血液検査料 5000円×4人 20000円
- ドナー確認検査手数料 3000円×4人 12000円
- 最終同意等調整料 41000円
- ドナー団体傷害保険料 25000円
- 採取・フォローアップ調整料 49000円
負担金 合計 190200円
引用:http://www.jmdp.or.jp/documents/file/03_recipent/futankin_model_201404.pdf
2014年のデータですので、多少変更があるかもしれませんが、だいたい20万円ほどで移植手術が可能なようですね。
ほかにも、入院や通院などでお金がかかるようですが、所得税の額や生活状況によって免除があるようなので、昔に比べると費用のハードルは低くなったようです。
詳しくはこちらの公式サイトをご覧ください。
まとめ
骨髄移植手術というのは、人間の骨の中にある液状の組織を、骨髄が正常に働いていない患者に移植して、正常な血液を作らせるためのもので、HLA型という骨髄のタイプが合っていれば移植が可能のようです。
骨髄移植手術にかかる費用も、保険を適用すればある程度抑えられますので、昔は何百万円ほどかかっていたことや、ドナー登録者が増えたことを考えると、手術のハードルは下がったといえますね。
たい平さん、気を付けて走ってね、
ゴールをまっています。
私も、障害を持っていますが一緒になって走っているような気がします。
ファイト!!!!!!