圧倒的な感染力!急性出血性結膜炎(アポロ病)の脅威

急性出血性結膜炎(アポロ病)とは、感染する結膜炎のことで、目のみならず全身にも症状があらわれる注意が必要な感染症です。潜伏期間が非常に短く、感染後すぐに症状があらわれます。

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急性出血性結膜炎(アポロ病)の症状

まず、アポロ病と呼ばれる所以ですが、日本国内では1971年~1972年にこの感染症が最初に流行し、同時期(69年)にアポロ宇宙船が月面着陸したことが理由で、アポロ病と名づけられました。

◇目にあらわれる症状

・目ヤニ
・目の充血
・涙が止まらなくなる
・眼瞼(がんけん=まぶた)の腫れ
・眼痛
・白目部分に出血
・目がかゆくなるなど

◇全身症状

・発熱
・異常にまぶしく感じる
・呼吸器の異常
・頭痛など

一般的な結膜炎と症状は類似しているのですが、白目の部分に出血が起きるため、知らないとパニックになります。

潜伏期間は1日弱と短く、感染後比較的にすぐに発症することもこの感染症の特徴のひとつです。

通常は片目だけが先に症状があらわれ、翌日または翌々日くらいに反対側の目にも同じような症状が発症します。

急性出血性結膜炎(アポロ病)が完治後、半年から1年後に、運動麻痺といった症状がみられることがあります。

急性出血性結膜炎(アポロ病)の感染経路

医師からOKの指示が出るまで、周囲に伝染しないよう外出(学校や集団が集まる施設含む)は控えましょう。

エンテロウィルスとコクサッキーウィルスが結膜に感染し、急性的な出血を引き起こす特徴を持った非常に稀な感染症で、患者の目ヤニや涙といった分泌物から感染するのが一般的な感染理由です。

感染経路は、手すりやつり革など、多くの人が触れる部位に菌が繁殖し、それが人間に付着することで感染します。

急性出血性結膜炎(アポロ病)の予防法と治療法について

未だ特効薬や抗ウィルス薬などは開発されておらず、発症した症状に対し、対症療法でひとつずつ対処していく以外の治療方法はありません。

抗菌薬を目に点眼するよう医師から指示があると思いますが、これは細菌感染で症状が悪化しないための対症療法で、急性出血結膜炎自体を治療するものではありません。

二次感染を防ぐことで、結果的に急性出血性結膜炎(アポロ病)の症状を緩和し、状態を軽減することが目的です。

目ヤニや涙などは、使い捨てのティッシュでふき取り、患部に同じティッシュは使わないようにしましょう。

家族内でも、患者と非感染者の洗濯は分け、患者はなるべく入浴も控え、シャワーだけにするか、最後に入浴するという方法で、しっかりと分けることが重要です。

症状発症後、1週間ほどで治ることがほとんどです。早めに眼科を受診し、正しい対処法をとるようにしてください。

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