小説家としても一流!大作詞家阿久悠の多彩な才能

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24時間テレビスペシャルドラマの主役・阿久悠とは?

24時間テレビが今年2017年で40周年という節目を迎え、24時間テレビ初の試みとして「阿久悠物語―時代をつくった男―」と作詞家・阿久悠さんの一代記がドラマ化されます。これまでの24時間テレビは実在した人物をドラマ化したことがありません。

その最初で最後かもしれないドラマの主人公・阿久悠さんと言えば誰もが耳にしたことのある歌謡曲のヒットメーカーです。例えば24時間テレビと同じ40年前にミリオンセラーを達成したピンクレディーの「UFO」の蠱惑的な歌詞はどこかで耳にしたことがあるでしょう。

阿久悠さんは満70歳で人生の幕を下ろしていますが、生涯5000曲以上もの作詞を手掛け、アイドル、演歌、アニソンと幅広くその功績を残しています。さらに、作詞家・阿久悠としてだけでなく直木賞候補作にノミネートされ映像化された「瀬戸内少年野球団」や横溝正史ミステリ大賞の小説家としての側面も阿久悠さんにはありました。

作詞だけではない小説家の阿久悠

多彩な才能を持つ阿久悠さんの小説「瀬戸内少年野球団」は、阿久悠さんの自叙伝とも言われ敗戦の淡路島が舞台です。アメリカ進駐軍が教育規制していた時代、主人公の女性教師が悪戦苦闘しながら野球を通して少年たちと奮起する小説です。少年たちのマドンナは軍人を親に持つ転校生で彼女の父親は軍法会議で絞首刑になり、戦争未亡人の主人公が義弟から手籠めにされその悲劇の後に夫が生還、とドラマチックな小説は阿久悠さんの洗練された筆致で描かれています。

貧困ゆえ主人公が手作りしたボールやグローブで野球という自由を満喫する少年たちは因縁の進駐軍との試合に快勝、汚された自分を嫌悪して避けていた夫と復縁する主人公と小説は大団円を迎えます。この小説の映画化は主人公を演じた夏目雅子さんの遺作となり、ハリウッド俳優として名高い渡辺健さんが義弟役として銀幕デビューしました。

一方、ミステリ作家の登竜門である横溝正史ミステリ大賞に輝いた「殺人狂時代ユリエ」は、ジャズピアニストの男がアメリカ放浪中テロに遭遇し、その中にいた13歳の日本人少女ユリエと出会います。この少女が帰国して歌手としてデビューすると彼女の周りで不審死が相次ぎ、さらに視聴者にも奇妙な事件が起こるというまるでパンデミックのような小説です。

大量虐殺と集団自殺が日本列島を震撼させ、その鮮烈な小説が阿久悠さんの新たな面でもありました。作詞だけに留まらず文字を紡ぐ稀代の天才、阿久悠さんの華々しい経歴そのものが人生劇場です。

昭和という激動の年に一つの時代を築いた阿久悠さんが全てにおいて順風満帆だったわけではなく、そちらは24時間テレビのドラマをチェックしてください。濃密な人生ドラマは阿久悠さんの手がけたヒットソングも散りばめられています。

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